「カメラを止めるな!」の盗作疑惑が浮上して話題になっています。
6月23日に都内2館で公開されていただけでしたが、役所広司さんたち芸能人が絶賛してマスコミが取り上げたことによって全国190館で上映されました。
監督の上田慎一郎さんに次作のオファーが殺到しているそうです。
ここにきての盗作疑惑は上田監督にとって痛いですよね~。
原案となった作品のDVDはあるのでしょうか?
「カメラを止めるな!」について
映画のキャッチコピーが面白いということでも話題になりました。
「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。」というキャッチコピー!
37分ワンシーンをワンカットでノンストップでゾンビとのサバイバル、そして そのシーンを撮った人たちを描くストーリーの斬新な構成が注目を集めました。
口コミで評判が広がって、週末映画ランキング(8月18日~19日)では、夏休みの大作映画がそろっている中にもかかわらず、見事に8位にランクイン!
製作費は300万円ですが、興行収入10億円突破は確実と関係者は語っているそうです。
盗作疑惑が浮上した理由は?
(原作)原案者の和田亮一さんが、自分が過去に演出した舞台の「GHOST IN THE BOX!」だと複雑な心境を雑誌取材で明らかにしたのです。
和田さんも、「カメラを止めるな!」の映画の評判をまわりから聞いていたそうです。
そんな時、以前の劇団の後輩から「あの映画は、先輩の作品が原作ですよ。知らなかったんですか?」と言われて、その時に初めて知ったそうです。
和田亮一さんは、2011年~2014年に劇団「PEACE」を主宰していました。
その時に演出した舞台が「GHOST IN THE BOX!」というわけです。
「GHOST IN THE BOX!」は、廃墟の建物で起こるホラーコメディで、和田さんは現在32歳ですが、25歳のときに主宰した作品だそうです!

映画と原作の類似
和田さんが映画「カメラを止めるな!」を観て舞台「GHOST IN THE BOX」との類似点です。
- 前半部分で劇中劇をみせて、後半部分で舞台裏をみせて回収するという構成
- 舞台が廃墟で人体実験がおこなわれていたという設定
- 次から次へと起こっていくトラブルを、役者たちがアドリブで対応していくという演出
驚いたのが、舞台「GHOST IN THE BOX!」を上田慎一郎監督も見に来ていたということです。
「GHOST IN THE BOX!」のDVDについて
2011年の初演は、「上野ストアハウス」という劇場だったそうです。
ホラーとコメディが合わさって、さらにミステリー部分もあるという斬新な構成が好評でした。
収容人数は100人ぐらいの小さな劇場でしたが、千秋楽は立ち見がでるくらいの人気だったそうですよ。
当時DVDを出す予定はないのかと聞いたところ、DVDを出す予定はないとのことで「GHOST IN THE BOX!」はないようですね。
当時は、小さな劇場での舞台ですし、DVDは自主製作になるので製作費もかかりるということも理由のひとつではないでしょうか。
盗作疑惑のネットでの反応
「カメラを止めるな!」は盗作だという記事がトレンドに入ってるけど、扇情的な見出しにつられて、事実関係を精査しない第三者がやたら噴き上がるのがネットの怖いところだなと思う。ちなみにその舞台に関しては、クレジットには原案として表記されてる。 #カメラを止めるな
— たいへい (@taihei__) 2018年8月21日
カメラを止めるな!は盗作だ!怒りの告発!みたいな記事で、実は原作がいて許諾取ってなかったみたいなこと言ってるけど、ホントにぃ……??
その原作って人のツイート漁ったけど、「こんな形でまた命が与えられて嬉しい!」とか書いてあるし、元舞台の脚本家の人スタッフロールに載ってるぞ??— fino (@fino__) 2018年8月21日
和田亮一さんも「カメラを止めるな!」が、ここまで売れて評価されていなければスルーだったのかもしれないですね。
個人的な意見ですが、和田さんが言いたかったのは、興行収入の分け前がほしいとかではないと思います。
映画の構成が高く評価されているので、自分が原作したということを強く言いたかったのかなぁ~って思いました。
上田監督は、「カメラを止めるな!」は舞台の影響があったということをメディアで伝えていて、映画のクレジットにも原案として表記されているので問題ないかと…
ただ、ここまで盗作疑惑と大きく騒がれると上田監督の次作のオファーは白紙に戻ることになるのではないかと心配です。
昇り竜のように知名度を上げた上田監督ですが、もしかすると監督生命も危ういかもしれませんね。